フタゴログ ~if あなたの人生は私が選択しなかった人生~

双子の姉妹が交換日記的に日常をつづるブログ

【書評】幸せな未来は「ゲーム」が創る ジェイン・マクゴニガル

こんにちは、さいとうゆかです。
現在「幸せ」についての本をたくさん読んで幸せとはなにか、幸せになるにはどうすればいいのかをを勉強中。というわけで「幸せ」について本をたどっていって巡り合ったのがこの『幸せな未来は「ゲーム」が創る ジェイン・マクゴニガル』

まず作者の「ジェイン・マクゴニガル」さん。
ゲームデザイナー兼代替現実ゲーム(ARG)研究者、2009年ビジネスウィーク誌による注目すべきトップ10・イノベーターに選出される…と書くと全然興味が惹かれないかもしれなけども!
この方双子!1977年生まれで、ファミコン世代で子どもの頃からバリバリにゲーム遊んできた筋金入りのゲーマー。しかも美人で、姉妹ですごい。妹のケリー・マクゴニガルさんは健康心理学者で、ジェインさんもケリーさんもTEDで講演しています。

同世代ゲーマーで双子、という点では親近感わくよね?(天才的研究者、美人という点では距離を感じるけどね!)

本の内容を軽く説明すると
本のタイトル、日本語では「幸せな未来は「ゲーム」が創る」ってなっているけど、英語のタイトルは「REALITY IS BROKEN」。現実は壊れている!?
面白い(すばらしい)ゲームで遊ぶと、プレイヤーはそれに引き込まれ集中し、幸せな気分になることができる。それは、優れたゲームには明確なゴール、ルール、フィールドバックがあるからであり、現実にはそれがない。
ゲームはデザインされゴールが明確で、自分がプレイしたことに明確なフィードバックがすぐに帰ってくるため、人はそれに集中し積極的に取り組み幸福感を得ることができるが、現実は何をすればいいのか不明確、結果もルールも不明瞭。
だから「REALITY IS BROKEN」。(現実は壊れている)
ゲームを利用して現実を修復しよう!

という感じ。前半はゲームとはなにか、ゲームにはパワーがあり、現実を変える力があるということを「ヘイロー」(Xboxで遊ぶファーストパーソンシューティング)、「ワールドオブウォークラフト」(MMORPG)を例に出して力説。
ジェイン・マクゴニガルさん、本当にバリバリのゲーマーなんだなぁ~。「将来的にノーベル賞を受賞する人物がゲーマーから登場する」という宣言までしてます。
後半はゲームで現実をどうやって変えるかを説明しており、
「地元選出議員の経費を調べよう」というイギリスの取り組みでゲームのノウハウを利用して2万人以上の人が参加、結果28人の議員辞職に112万ポンドの経費返還を獲得したり、「もし世界に石油がなくなったらというゲーム」を作成し、数ヶ月で石油なしの世界がどうなるか、考えられる経緯や解決策を集合知としてまとめ上げることができたりといった実例を紹介しています。

私もここ数年はゲームとは無縁だけど、ファミコンに始まって、小さい頃からやってきた事はなんですかー?と聞かれれば「ゲーム!」と自信を持って言えるほど。
小さい頃から遊んだファミコンスーパーマリオ!)や中学の頃に熱中した格闘ゲームサムライスピリッツKOF!他色々!)MMORPGウルティマオンライン!)を思い出した。

ウルティマオンライン、貴重な学生時代の時間を費やしたけど、未知との遭遇感があって面白かったなぁ…。でもゲームの中でいくら頑張ってもログアウトした後に現実に何も残らない感があって「やっぱりゲームで遊んでも何も得られない…」と思ったもの。
でもね!

楽しかったよねー!

格闘ゲームだってMMORPGだって、とにかく、やっているときは本当に楽しくて、そういう意味では幸せだったと思う。
『幸せな未来は「ゲーム」が創る』を読んで、ゲームに対してのネガティブなイメージが少し薄れて、また少しゲームを楽しんでもいいかなという気持ちになった。(じ、時間ができれば…)
ゲームの良さを振り返り、ゲームを利用して現実をより良くしていく取り組みは世界を大きく変えそうな可能性を感じる一冊でした。


TED ジェーン・マゴニガル 「ゲームで築くより良い世界」

www.ted.com